地震について教えてほしい

地震のメカニズムを知る

わが国は、有数の地震多発国です。過去にも大きな被害をもたらした地震は少なくありませんが、いつ、どこでどの程度の地震が起こるのかを予測するのは非常に難しいことです。しかし、この日本に住んでいる以上、地震に関する知識を持ち上手に付き合うことは必要です。
地震はその発生のしくみにより、幾つかのタイプに分けられます。プレートとプレートの相互作用によって起こる「プレート間地震」、プレート内部の活断層で起こる「陸域の浅い地震」などです。

地震は何処でどのように起こるのか

マントル対流とプレート運動

地球の表面は、プレートと呼ばれる厚さ数10kmの岩盤でおおわれています。プレートは十数枚に分かれており、それぞれが異なる方向へ年間数cm移動しています。プレートが移動する主な要因がマントル対流です。マントルは地殻の下、深さ2,900kmまで地球内部に広がる大変ゆっくりした対流運動をする層です。このマントル対流によってプレートが一定方向に引っ張られ、プレート同士に生じる力が地震を引き起こします。

プレート運動 ~ 「地震の発生メカニズムを探る」文部科学省

プレート間地震

動きの異なるプレートとプレートの境界付近には、歪みが生じます。海溝のように近づき合う境界、海領のように離れ合う境界、またトランスフォーム断層のようにすれ違う境界があります。ここで蓄積された歪みが開放されるプレートの動きが地震となります。
世界の地震分布を見ると、地震がプレート境界に沿ったエリアに集中していることが良く分かります。日本列島周辺にも複数の海溝とトラフ(海溝の浅いもの)があります。ここでは海洋プレートが陸のプレートを引張るように海溝に入るため、歪みが開放される際は陸のプレートの跳ね上がりが生じて地震が発生します。
プレート間地震は、数10年~数100年と比較的短い発生間隔となります。
1923年9月1日、関東南部で起こった関東大震災は、相模トラフで発生したプレート間地震です。

プレートの動きと境界 ~ 「地震の発生メカニズムを探る」文部科学省

世界の地震分布 ~ 「理科年表 平成16年度版」

日本周辺のプレート
~ 「地震の発生メカニズムを探る」文部科学省

陸域の浅い地震

全国には、陸域で約2,000の活断層が確認されています。断層は地層や地形のずれであり、過去に地震活動があった可能性を示しています。その内、また動くまもしれないものが活断層と呼ばれています。プレート運動により大地に歪が蓄積され、岩盤の断層面がずれ動くために地震が起きるのです。陸域では、断層運動が生じる硬くてもろい岩盤があるのは、地下20km程度なので比較的浅い場所の地震となります。比較的地表に近い場所で起こるため、大地震が発生すると断層運動が地表まで達し、調査をすると過去の累積が確認できます。同様の歪みが列島に蓄積される限り、活断層における大地震の繰り返しは続くと考えられます。活動間隔は断層によって異なりますが、数1,000年~数10,000年とかなり長いものです。
1995年1月17日未明に起こった兵庫県南部地震はマグニチュード7.3の大規模な陸域の浅い地震です。

東北日本の東西断面で見る地震の分布 ~ 「地震の発生メカニズムを探る」文部科学省

兵庫県南部地震 柱が崩壊し、隣の民家に直撃したマンション

兵庫県南部地震 2階、3階が落階したビル

兵庫県南部地震 中間階が落階したビル

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